著者のコラム一覧
荒木経惟写真家

1940年、東京生まれ。千葉大工学部卒。電通を経て、72年にフリーの写真家となる。国内外で多数の個展を開催。2008年、オーストリア政府から最高位の「科学・芸術勲章」を叙勲。写真集・著作は550冊以上。近著に傘寿記念の書籍「荒木経惟、写真に生きる。荒木経惟、写真に生きる。 (撮影・野村佐紀子)

<92>「日本人ノ顔」の動機 人間を撮れば日本が写るから始めたんだ

公開日: 更新日:

撮り始めたらみんないい顔してるんだよ

 日本を撮ろう、人間を撮れば日本が写るっていうことでね、始めたんだ。「日本を撮る」っていう気分があったんだよね。最初は大阪で1000人撮って、それから福岡、鹿児島、石川、青森、佐賀、広島ってやったんだよ(「日本人ノ顔」プロジェクトは、全国各地域に暮らす人々の肖像を撮影、現代日本文化の総体を記録しようとする試み。21世紀の日本人のポートレートを日本全国で撮影、第1弾として「大阪ノ顔」1000人のモデルを一般公募、2002年1月より撮影をスタートし2日間で約200人を撮影、大阪で撮り下ろした840組1680人の肖像による『日本人ノ顔 大阪』全3巻[紀伊國屋書店]を刊行、記念写真展[紀伊國屋画廊]を開催)。

 家族で撮って欲しいとか、子どもと一緒に撮ってくれって言ってきてね、撮り始めたら、みんないい顔してるんだよ。「日本人ノ顔」で、オレが確信したっていうか、教えられたのはね、家族とかさ、そういうことが素晴らしいことだっていうのに気づかされたね。それと、歳とっていくのがいいっていうこと。おじいちゃん、おばあちゃんの肖像がね、いいんだよ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」