U字工事の地元愛に称賛の声! 賞金300万円を栃木県に全額寄付→EV車購入になった経緯
なかなか出来ないことだろう。栃木県出身で、とちぎ未来大使を務めるお笑いコンビ「U字工事」が、クイズ番組で獲得した賞金全額300万円を県に寄付したことが分かった。福田富一知事が28日の定例会見で公表。ネット上でも、<とちぎ愛あふれる><栃木県を盛り上げたいという熱い思いが伝わる>など、好意的な受け止めがほとんどだ。
一方で、<ん?なんで><誰が決めたの?><ホントに役に立つのか>などと疑問の声が出ていたのが、県が寄付金の使い道について「電気自動車(EV)」の購入を決めたことだ。なぜEVなのか? 県に理由を聞くと、こう回答した。
「(U字工事に)寄付金の使途について(要望を)尋ねたところ、災害対策に使ってほしい──というので検討しました。すると、災害時で困ったこととして避難所などでの電源がない、と。EVであれば、バッテリーと外部給電器をつなぐことで非常用電源として使用できます。ふだんは公用車としてフル活用し、災害時は蓄電池としても利用できると考えました」(デジタル戦略課)
栃木県は関東平野を流れる河川の上中流部に位置し、大雨が降ると洪水になりやすい地形とされる。今後、豪雨災害などの現場で「U字工事」のEVの活躍が期待されるが、JAF(一般社団法人日本自動車連盟)によると、EVやハイブリッド車が冠水した場合は「むやみに触らないようにしてください」と呼び掛けているだけに注意も必要だろう。