「イケメン共よ メシを喰え」vs「晩酌の流儀」テレ東“飯テロドラマ”美味そうなのはどっち?
栗山千明が実にうまそうに食べて飲む
好みのつまみを自分で作って酒を飲みたいという向きには、「晩酌の流儀」(金曜深夜0時52分)がオススメ。不動産会社に勤める伊澤美幸(栗山千明)は、定時に退社するとサウナやジムに駆け込みひたすら汗をかく。最高の晩酌をやるためだ。
途中、スーパーで食材を仕入れ、締めサバをオリーブオイルに漬けたカルパッチョ、翌日が休日なら一人で家焼き肉、別の日は台湾まぜそばと、手際よく作って、冷やしておいたジョッキに「金麦」を注ぎ(番組協力がサントリー)、汗ばんだ体に流し込む。栗山が実にうまそうに食い飲む。まさに食テロ・飲みテロである。
「ちょこっと京都に住んでみた。」(水曜深夜2時35分)は、住んでる人しか知らない京都がドラマ仕立てで描かれる。大叔父役で出演している京都生まれ京都育ちの近藤正臣が「マニアックすぎませんか」と心配するほど、ディープな老舗・名店が実名で登場。4種類の餡を揃えている和菓子店、木桶で造る味噌店など、京の味を取り寄せて楽しみたい人向け。
魚料理好きは楽しみにしていたはずなのに、「ちょい釣りダンディ」(月曜深夜0時)にはがっかりだろう。釣りざおを常に持ち歩き、仕事の帰りや合間にちょっとでも時間があると釣り糸を垂れる設計事務所勤務の檀凪子(臼田あさ美)が、釣りたての魚を行きつけの小料理屋に持ち込んで舌鼓を打つ話だ。でも、釣り上げた魚は釣り糸の先にだらりとぶら下がっていて、死んだよう。料理も調理シーンはなく、皿にのって出てくるだけ。これではおいしそうに見えない。
好みでいえば、栗山千明の作った、焼き鳥を串から外してピーマンなどと炒め、テキサススパイスをたっぷり振りかけた一品がうまそうだな。
(コラムニスト・海原かみな)