「鎌倉殿の13人」小栗旬演じる北条義時は、NHK大河ドラマ史上“最もおぞましい”主人公
NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は後半に突入──。自分勝手で女好きの源頼朝を大泉洋がコミカルに演じた前半とは打って変わって、後半は御家人や鎌倉殿一族、上皇・公家たちの裏切りとだまし合い、殺し合いのバトルロイヤルで、毎回だれかが血まみれで死ぬ。
「なかでも小栗旬の北条義時の陰湿・冷酷さは際立っていて、『鎌倉殿のため』『北条が生き残るため』と言っては、片っ端から殺します。ここまでおぞましい大河の主人公は初めてでしょうね」(テレビ雑誌編集デスク)
頼朝が唯一信用していた梶原景時(中村獅童)、ライバル宿老の比企能員(佐藤二朗)や和田義盛(横田栄司)を、上洛途中に襲撃したり、北条館に呼んでだまし討ちにする。2代目鎌倉殿・頼家(金子大地)の側室と子を殺せと命じ、自分をないがしろにした父・時政(坂東彌十郎)も追放。“アサシン(暗殺者)”善児(梶原善)を下人にして、邪魔者を密かに殺させたりと、もうコワすぎ!
政子(小池栄子)によって伊豆・修善寺に幽閉された頼家は、入浴中に殺害され、その頼家も叔父の阿野全成(新納慎也)を死罪にしていた。鎌倉殿3代目となった実朝(柿澤勇人)は、公暁(寛一郎)に襲われて落命、公暁は誅殺。頼家と実朝は政子の息子、公暁は孫である。まさに骨肉の殺し合い。