女優の小田茜さん「人生で今が一番楽しい。“お嬢様イメージ”を貪欲に壊していきたい」
結婚、出産、子育て、離婚は全て必要な経験
2008年に大手航空会社勤務の男性と結婚。北海道に移住したが、約10年で離婚し、東京に戻ってきたという。
「離婚当初はすごく落ち込みました。ささいなことに目くじらを立ててしまったりして、本当に未熟だったと思います。でも、時間がたって、今振り返ると、ガーデニングやスキーが楽しかったな、と思い出したりも。10年の結婚生活、出産、子育て、離婚は私にとって必要な経験だった。だからこそ人として成長できた、と思っています。女優としては、若い頃とは違う表現ができるようになっているのでは、と。独身時代の“お嬢さま”イメージを貪欲に壊していきたいです」
一粒種の息子は中学1年生に。
「子育て中は24時間365日、しつけからお勉強から付きっきりで見ていました。結構、厳しいお母さんだったと思います。おかげで、すごくしっかりした子に育ち、身長170センチ、ヒゲやすね毛も生えて、すっかり“大人の男”。つい赤ちゃんの頃のようにハグしてチューしてしまうので、『やめて』と嫌がられています(笑)」
さて、栃木出身の小田さんは小学6年生のとき、「全日本国民的美少女コンテスト」で12万人の中からグランプリに選ばれ芸能界入り。
1991年、大河ドラマ「太平記」(NHK)でドラマデビューし、ドラマ「ピュア・ラブ」(TBS系)や、アシカとツーショットの足利銀行のCMなどで活躍した。
「高校入学のタイミングで母親と2人で上京しました。当時は忙し過ぎて、“プチ反抗”をしたりしていましたね(笑)。下校時間に合わせて、校門で取材のハイヤーが待っていると知っていながら、わざと裏門からこっそり帰ったり(笑)。自分で選んだ道とはいえ葛藤もありましたね」
SNSの普及で「自由に自己発信をしたい」と、2年前の4月、前事務所を退社。現在は個人事務所の社長と二人三脚で、ユーチューブでヨガレッスンを配信するなど積極的に活動している。
最後に再婚について聞くと、「母親が将来を心配して勧めるのですが、私自身は絶対にしたい、というより、良いご縁があれば。でも、キラキラできるような恋はしたいです!」。
この明るさと美貌なら、“良いご縁”はいくらでもありそうだ。
(取材・文=中野裕子)