二田一比古
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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

7.14「ゴゴスマ」の統一教会報道はいただけない ラテ版のタイトルはまるで“おとり広告”

公開日: 更新日:

■“文春砲”をなぞり解説しただけ

 ところが、14日放送の「ゴゴスマ」(TBS系)には違和感を覚えた。朝刊のラテ版に載っていたのは<叔父が告白・統一教会と家庭崩壊>。タイトルだけ見れば、番組が独占して山上容疑者の叔父の告白を放送すると誰もが思う。しかしフタを開けてみれば当日発売の「週刊文春」に叔父が告白した話と特集記事を1時間近く紹介してコメンテーターと解説しただけ。文春に丸ごとおんぶは「あり」としても、以前は入れていた“文春砲”の文字はラテ版にはない。意図的に独自のように見せたようにも思える。

 インパクトあるタイトルで視聴者に関心を持たせる。これでは、大手回転寿司チェーンの“おとり広告”とあまり変わらない。他の番組は文春に頼ることなく、ラテ版には元信者の告白など独自ネタが大半だった。ゴゴスマも反省したのか翌日は“独自”と入れて脱会した信者2世のインタビューを放送していた。

「ここ数年、文春砲はワイドショーの鉄板ネタですが、同じメディアのプライドとして、できれば独自のネタをやりたいのが本音。最近、ラテ版にあえて“独自”と入れるようになったのは文春と差別化を図るためにできたのだと思う」(テレビ関係者)

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