7.14「ゴゴスマ」の統一教会報道はいただけない ラテ版のタイトルはまるで“おとり広告”
安倍晋三元総理を暗殺した山上徹也容疑者が犯行に至ったなかで浮上したのが旧統一教会の存在。
かつて霊感商法など社会的な問題のあった教会だけに、メディアもあらためて教会の実態を紹介した。桜田淳子やスポーツ選手も参加したソウルスタジアムで行われた合同結婚式には多くの芸能メディアが集結した。著者もそのひとりだった。
お揃いのウエディングドレスの女性とスーツ姿の男性がグラウンドからスタンドまで埋め尽くす。多くのカップルは当日、結婚相手とわかった人たち。喜ぶ人、涙する人、表情はさまざまだが取材に応じる人はいない。教会のトップ・文鮮明の自宅にも取材に行った。小高い山にある豪邸は大きな門しか見えない。数人の男性が出て来て追い返された。
日本に戻ってから新居を構えた桜田を取材すべく何度となく敦賀に行った。買い物する姿さえ確認できなかったが、夫は会社に出勤するところを直撃。紳士的な対応で丁重に断られた。
さまざまな思いが蘇る合同結婚式。30年の月日が流れ「世界平和統一家庭連合」と名称は変わっても再び教会の実態に耳目が集まった。当時の統一教会取材の最前線にいたワイドショーも全国霊感商法対策弁護士連絡会の弁護士や、元信者にインタビューして教会の実態を報じ始めた。それはワイドショー全盛期を彷彿する内容だった。