元祖“ウルトラの女神”桜井浩子さん「『科特隊よ、永遠に』とお葬式写真を投稿、携帯が鳴り続けた」
怪獣ドラマのさきがけだけに、苦労もよろこびも大きかった。当時の仲間とは今も仲がよいという。
「あの頃は、現場にいる女性は3人だけ。女優とスクリプター(撮影シーンの内容などを記録管理する担当者)とヘアメーク。仲良し3人で『先に死なないでくれ』と言い合っています」
■イデ隊員の死去を機にツイッターを開設
桜井さんに「Q」「マン」で最も好きな回を聞いてみた。すると「ジャミラ」と即答。宇宙飛行士が不時着した星で変異し、怪獣の姿となって故郷の地球に戻ったという物語だ。
「台本を読んで、私はなんていい仕事をさせてもらってるんだと思いました。人間の悲しさが描かれたドラマです。あの回の二瓶ちゃんはかっこよかったねえ」
イデ隊員を演じた二瓶正也さんのことだ。二瓶さんは、昨年8月に死去した。桜井さんはそれを機にツイッターを始めた。
「二瓶ちゃんを悼むファンの声がネット上でたくさん広がっていると聞きました。誰かがその思いを受け止める場をつくらないといけない。それまでツイッターなんてやったことなかったんですけど、私がやるしかないと思って。『科特隊よ、永遠に』とお葬式の写真を上げたら、3日くらい、ずっと携帯が鳴り続けました」