衰えぬダウンタウン人気 松本人志が語った「実は頂点から始まってる」の説得力
2人は1982年にコンビを結成。不遇の時期もあったものの、87年から「4時ですよーだ」(毎日放送)がスタートすると、関西で爆発的な人気を獲得する。88年にウッチャンナンチャンらと「夢で逢えたら」(フジテレビ系)で共演し、翌89年に本格的に東京進出。リアルタイムで見ていた私も、その破竹の勢いに興奮したものだ。
■大御所のタモリを「おっさん」よばわり
当時、とくに浜田のパフォーマンスには目を見張るものがあった。「笑っていいとも!」(フジテレビ系)では、大御所のタモリを「おっさん」と言い放ってツッコミを入れ、「クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!」(日本テレビ系)では、早押しクイズでボタンが反応しないことに腹を立て、隣の解答席にいたこわもて俳優・山城新伍の胸ぐらをつかんで威嚇するなどやりたい放題だった。
その後、91年に「ダウンタウンのごっつええ感じ」(フジテレビ系)がレギュラー放送されると、今度は松本の世界観が炸裂する。「Mr.BATER」「産卵」「AHO AHO MAN」「みすずちゃん」といったオリジナリティーあふれるコントを次々と生み出し、著書「遺書」(朝日新聞出版)が大ヒットを記録して若手芸人のバイブルになるなど絶大な影響力を誇った。