芸人仲間が売れていく姿を見て、嫉妬で頭がおかしくなりそうだった

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 大阪での仕事は順調で、そうなると次に目指すのは東京進出です。よく大阪芸人の間では「芸人は大阪で売れても、東京でもう一度売れなければならない」と言われますが、まさにその通り。やっぱり大阪だけでは全国区じゃないんですわ。

 あの頃は芸人仲間と飲みながら、どうやったら東京のテレビに引っかかるか、どうやったら売れるのかってそんな話ばっかりしてた。よく一緒にいたのが千鳥大悟さん、南海キャンディーズの山里亮太、ネゴシックス。この中では大悟さんが兄貴分で山里なんかはモロに「兄貴!」って呼んでましたね。あとの3人は仲間というよりライバル、いや敵同士かな。

 この中で一番最初に東京で売れたのは山里です。2004年のM-1で決勝に進出して、そのままテレビにも呼ばれるようになるんやけど、目に見えて売れていく様子を横目に、俺は落ち込みまくってた。

 あの頃みんなで飲んでると、よく山里が大悟さんに向かって「実はあの番組の出演が決まったんす!」とか有名番組の名前を言い出して。大悟さんはお笑いはトガっていても器がデカいから「おめでとう」って笑って喜んでるんやけど、俺とネゴシックスは下向いたまま黙ってメシ食ってましたわ。

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