ホリさんが脱サラを決意した、コージー冨田さんの「プロになったら?」のひと言
ホリさん(タレント/45歳)
声マネ、顔マネで人気のホリさんは、ある一言が気になって脱サラ、芸能界に飛び込んだ。だが、サラリーマン時代の営業のノウハウは仕事でずっと役立ち、今、第2のターニングポイントを迎えている。過去の職種を生かして働く幅を広げる「ホリ流」はサラリーマンの参考になる!
◇ ◇ ◇
子供の頃から欽ちゃん、ドリフ、漫才が好きで芸能界に憧れていましたけど、「自分には無理だよな」と諦めていました。絵や図工が得意で面白いアイデアやキャッチコピーを考えたりは好きでしたから「裏方に回ろう」と。そんな中でもマスコミ志望になって。
■日大4年生、「笑っていいとも!」の常連に
日本大学でマスコミを学び、広告研究会ではミスコンなどイベントをやったり。広告関連へ就職するつもりでしたが、大学内でよくモノマネを披露していたから、思い出づくりに素人が出られるモノマネ番組を受けたこともありました。その時は落ちちゃって(笑)。
山一証券の自主廃業で就職氷河期と言われたけど、大学4年の6月には内定をもらえて。でも、10月に「笑っていいとも!」でモノマネ素人名人が出るコーナーが始まったんです。出川哲朗さんのモノマネ素人の募集があって、大学の友だちが「おまえ、出川のマネできるから出れば?」と。
当日、出たい素人が集まる新宿アルタ前に行くと、コージー冨田さんと原口あきまささんもいて。なんと僕がオーディションに受かり、そのまま生放送に出演。その後は番組から「次のオーディションも来てください」と毎週連絡が来るように。で、毎週アルタ前に行くとコージーさんがいつもいる(笑)。
■コージー冨田さんのひと言が決め手
ある日、「ホリくん、モノマネうまいからプロになったら?」と。今思えばコージーさんのこの一言がターニングポイントだったかもしれません。
でも、その時は「就職決まってるんで、働くつもりです」と。
「働きながらやってる人もいるから見に来なよ」と教えてもらった店が新宿のショーパブ「キサラ」でした。でも、まだプロになる勇気はなかった。ところが、就職して間もなく、コージーさんがタモリさんのモノマネで大ブレークしたんです! 原口さんもさんまさんのマネで大人気に。
当時の僕は広告の営業マンとしてバラエティー番組のグッズや視聴者プレゼント作成の仕事をこなし、楽しかったけど、「俺はサラリーマンを一生続けるのだろうか」と考えると、つらくなってきて……。