次世代へと広がる宮崎駿とジブリの世界 作り手側の「感性のリレー」が始まった

公開日: 更新日:

 7日に公開されたドリームワークスのアニメーション「バッドガイズ」は、華麗に財宝を奪う怪盗集団〈バッドガイズ〉の活躍を描いたクライムコメディー。5人のメンバーがいずれも動物だが、派手なアクションやメンバー同士の友情、彼らをしのぐ謎の女性怪盗の出現など、「ルパン三世」をイメージする内容になっている。実際、監督のピエール・ペリフェルは、作品の着想を得た一人として宮崎駿の名前を挙げていて、特に冒頭のカーチェイスを見て、「ルパン三世 カリオストロの城」(1979年)を思い出す人もいるだろう。

 現在公開中の「秘密の森の、その向こう」の監督、セリーヌ・シアマも宮崎駿監督に影響された一人。これは最愛の祖母を失った8歳の少女が、森の中で8歳当時の母親と時空を超えて出会い、友情で結ばれるファンタジー。8歳の母親というあり得ない存在を素直に受け入れる少女は、森の妖精とすぐ仲良くなった「となりのトトロ」(88年)の少女メイのようでもある。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  2. 2

    「相棒」芹沢刑事役の山中崇史さんが振り返る俳優人生…地下鉄サリン事件「忘れられない」

  3. 3

    前代未聞の壮絶不倫・当事者のひとりがまたも“謎の欠場”…関係者が語った「心配な変化」とは???

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    西武・鳥越裕介ヘッドコーチ「厳しく指導?僕は基本、怒らないんですよ。ただ…」

  1. 6

    巨人・田中将大の早期二軍落ちに現実味…DeNA二軍の「マー君攻略法」にさえなす術なし

  2. 7

    ニデック永守重信会長の堪忍袋の緒が切れる? 「売上高4兆円」達成に不可欠な牧野フライスの買収が難航中

  3. 8

    兵庫県・斎藤知事パラハラ認定にも無敵の“居座り” 「公務多忙」理由に第三者委報告書にコメントしない厚顔

  4. 9

    佐々木朗希「通訳なし」で気になる英語力…《山本由伸より話せる説》浮上のまさか

  5. 10

    復権狙う自民旧安倍派にトドメ!「10万円商品券」配布問題でチルドレンが石破首相に“助け船”の爆弾証言