武田玲奈に見た「ヒロイン性」 舞台で磨いた巧みな表現力で一気に開花の予感
ドラマ「おいハンサム!!」(東海テレビ・フジ系)や「持続可能な恋ですか?」(TBS系)でも好演した武田玲奈(25)が、ジャニーズWESTの濵田崇裕が主演する舞台「盗聴」(東京グローブ座で11月21日まで上演中、11月30日~12月3日には大阪・サンケイホールブリーゼで上演)にヒロインとして出演している。舞台を見た女優評論家・高倉文紀が、武田玲奈の演技について掘り下げる。
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武田玲奈というと、モデルや雑誌グラビアでのイメージが強い人も多いと思う。しかし、彼女はこの数年で確実にアップデートして、女優としての評価が急上昇している。
その武田が新たな舞台にヒロインとして出演すると聞き、「何度も舞台に出演してきたので、きっと安定感のある芝居を見せるのだろうな」と予想しながら、東京グローブ座に足を運んだ。
だが、安定感があるどころか、これほどに彼女の演技が進化して、ヒロイン女優として成長していたのかと驚かされた。
「盗聴」は、NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」や「石子と羽男─そんなコトで訴えます?─」(TBS系)などを手がけた西田征史が脚本・演出を担当するオリジナル作品。武田玲奈が演じているのは、濵田崇裕が演じる社長の榎木田歩、土佐兄弟の有輝が演じる間宮健吉とともに、盗聴器を捜す小さな会社「有限会社 盗聴撲滅隊」でアルバイトをしている佐野睦美役。