紅しょうが4度目の正直なるか?「女芸人No.1決定戦 THE W」は激戦必至
とはいえ、決勝メンバーに違和感もない。どの組も持ち味を生かした強いネタを披露していたからだ。
とくに目を引いたのが、ピン芸人のさとなかほがらかだ。2本のコントは、どちらも状況設定がよく練られており、暴走するキャラとの対比が痛快だった。また展開もユニークで演者としての力量の高さも見て取れた。とても初の決勝とは思えない逸材である。
コントの見応えで言えば、決勝の常連となっている天才ピアニスト、Aマッソ(もう1本は漫才)も負けてはいない。どちらも目のつけどころが秀逸で、演者としても違った魅力にあふれている。
TEAM BANANA、爛々(漫才)、河邑ミク(コント)は、人の嫌らしさ、格好悪さに焦点を当てたネタが特徴だ。それぞれ屈託のない話術、見た目とのギャップで大いに会場を沸かしていた。
ヨネダ2000、フタリシズカかりこる(コント)、にぼしいわし(漫才)は、ファンタジックな世界観を武器としている。決勝当日、会場の空気を掌握できれば彼女たちのいずれかが大会を制することになるかもしれない。