中川翔子がアルバムで振り返る20年 作曲家・筒美京平さんとの思い出も
“しょこたん”こと中川翔子が芸能生活20周年記念ベストアルバムを2月22日にリリース。タイトルは「超!しょこたん☆べすと!!」(ソニーミュージック)。2枚組で全27曲収録。ジャケット写真では、しょこたんが真っ赤なドレスにうずまるようにしてこちらを見つめている。
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「生きててよかった!」
ジャケ写の自分と目が合い、心の底から思ったという。アルバムには代表曲・人気曲がずらり。ラストには自身で作詞した新曲も。「ヌマルアクマ」だ。変わったタイトルだが、聴いてびっくり。喉元を切り裂いたり、心臓を食べたり、舌を噛んだり……。猟奇的な歌詞が歌われていく。リズムはアップテンポ。声はかわいいアニメ系。
「スタッフからは、平和とか、優しさとか、そういうテーマの歌詞を提案されていました」
なのに、なぜ?
「アニメの『チェンソーマン』を見ていたら、悪魔との恋はイヤ? というフレーズが降ってきて。眼球とか、ハラワタとか、ズタズタとか……。グロテスクな言葉が頭の中に次々と湧いてきました」
ボツを覚悟でスタッフに歌詞を提出したら、思いもよらず好評だった。
「かわいい女の子が病みメーク(心が病んだような暗いメーク)で、TikTokでダンスしてくれるイメージの曲です。たくさんの人に踊ってもらいたいな。みんなができる振り付けを考え中です」
アルバムを聴くと、頑張ってきた自分の20年間がよみがえるそうだ。
「2枚組の1枚目はわけもわからず必死に走り続けた20代の曲が中心です。夢がかなった! と初めて思えた曲は『空色デイズ』。アニメの『天元突破グレンラガン』の主題歌で、紅白歌合戦にも出場できました。この曲があったからこそ今も芸能活動を続けていられます。『綺麗ア・ラ・モード』は作詞・松本隆さん。作曲・筒美京平さん。筒美さんが、年齢を重ねるごとにうまく歌えるようになるよ、とやさしく言ってくださった。筒美さんは亡くなられましたが、一昨年武道館で歌った後に松本さんにほめていただき、私にとっては宝石のようなバラードです」