(1)第4次韓流ブームの到来 韓国エンタメ界×Netflixの戦略が「イカゲーム」で結実
第4次とされる韓流ドラマのブームによって、再びロケ地の聖地巡礼が国内外から注目を集めている。
2020年以降、日本での韓流ブームが再燃。19年末からの新型コロナのパンデミックの影響で外出自粛が求められたことに要因のひとつはあるだろう。人々の自宅にいる時間は格段に増えたということだ。
ブームを牽引したのは「梨泰院クラス」「愛の不時着」だった。背景にはNetflixやAmazonプライムなどの定額動画配信サービスの普及がある。定額動画配信サービスは韓国のドラマのカタログが充実しており、見事にライフスタイルの変化とマッチングしたとみてもよい。
21年の「イカゲーム」は韓流ドラマのグローバル市場での認知を広げた作品であろう。その後も「その年、私たちは」「二十五、二十一」「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」「ザ・グローリー」と続々とヒット作品が生まれている。
なかでも「イカゲーム」はNetflixでは世界90カ国で視聴数第1位を記録することになった。