なぜ小芝風花は“集客力”が高いのか ファンの期待は金髪イメチェンより「成長ストーリー」
小芝主演の深夜の連ドラといえば、同じテレ朝で2021年1月期に放送された「モコミ〜彼女ちょっとヘンだけど〜」があるが、モノの気持ちが分かるという不思議な感覚を持つ「モコミ」と「ミナレ」のキャラは真逆も真逆。小芝本人も、これまでとは違う「初めての役柄に挑戦させていただく」などと気合が入っていた。
「『波よ聞いてくれ』の小芝さんは、あれだけのセリフ量、マシンガントークをきちんと表情をつけつつ、こなしている。役柄の幅の広さといい、改めて小芝さんの“確かな演技力”を再確認できるドラマですね」と、ドラマウオッチャーで芸能ライターの山下真夏氏がこう続ける。
「思えば小芝さんは、2014年公開の実写映画『魔女の宅急便』(清水崇監督)でヒロインのキキ役に大抜擢されて以来、バッシングされながらも、ドラマや映画に出演するたびにどんどん演技がうまくなって、実力でアンチをねじ伏せてきた。小芝さんのファンは、私もそうですが、彼女の新作を見るたびに《また演技がうまくなった》と、彼女自身の役者としての成長ストーリーを追っかけて楽しんでいる部分もあります。新たな挑戦をしても決してファンの期待を裏切らない、納得させる実力がある。そういう意味では、当時16歳だった小芝さんを抜擢した清水監督ら関係者の“眼力”も、今さらながら凄いですよね」
つい気になって見てしまうという小芝の“集客力”の高さは「同性にも好かれる愛されキャラ」(女性誌編集者)にもあるが、そのパワーの源は、小芝自身の役者としての“確かな成長力”にありそうだ。