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本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

千鳥の恩師が同級生の親友だった! ドラマのような偶然がきっかけで濃い関係に

公開日: 更新日:

 テレビで顔を見ない日がないほどの超売れっ子になった千鳥。2人はNSC出身でもなく、漫才番組で顔を合わせてあいさつをする程度で深い関わりはありませんでした。距離が縮まったきっかけは2008年から「baseよしもと」アドバイザーをしていた頃で、彼らが劇場を卒業するまでの3カ月間。しかしここでけっこう濃い関係ができました。

 それはイベント終わりに千鳥の楽屋を訪れた際、大悟くんの「本多先生、服部先生て知っとられる?」という一言からでした。

「知ってるよ、中・高の同級生で親友」と返すと、「ワシ、北木島の小学校で教えてもろうとって服部先生から『阪神巨人さんらの台本書きよる本多さんと同級生でよう知っとるんじゃ』て言われよったけん」と話していると、なんとその本人から「本多君、千鳥は知っとる? 大悟は北木島時代の僕の教え子なんよ。よろしゅう頼むわ」と電話があったのです。ドラマのような偶然に服部先生を介して一気に距離が縮まり、旧知の間柄のように接するようになりました。

 当時の千鳥の漫才はやりたい放題の大悟くんをノブくんが振り回されながらもフォローするスタイルで、セオリーからは逸脱していることも多かったのですが「千鳥」として完成されていたので、ダメ出しというより感想を話していました。そんな雑談の中でノブくんから「(漫才の)岡山弁が強すぎません? 大阪の人にわかりますかね?」と聞かれ「もっと強うてもええんじゃねえんかな、わかりにくいと思うたらノブくんが説明すりゃええし。濃い方が“クセがスゴイ!”が言いやすかろう」と、私も岡山県に住んでいたことがあるので自然に岡山弁になっていました。

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