「らんまん」はNHK朝ドラ“東京編”視聴者離れのジンクス破れる?「ちむどんどん」などが撃沈
NHK朝ドラ「らんまん」が、放送開始から1カ月経った今も週間平均視聴率15%以上をキープしている。今作は、高知県出身の植物学者で「日本の植物学の父」と言われた牧野富太郎の人生をモデルとしたオリジナルストーリー。
視聴率を押し上げている第一の要因は、神木隆之介(29)演じる主人公の槙野万太郎と、佐久間由衣(28)演じる姉の槙野綾、そして志尊淳(28)演じる万太郎のお目付役である竹雄の3人の物語が実に見応えのあるところだろう。
「舞台は高知県。万太郎と綾が生まれ育った造り酒屋を舞台に3人の立場や夢や複雑な思いなどが丁寧に描かれていて、その王道の作りに視聴者も感情移入しやすかったと思います。5月8日放送回からは舞台が東京に移りましたが、これまでの朝ドラを振り返ると、“東京編”から視聴者離れが始まり、一気に視聴率が崩れるというパターンを繰り返しています。『らんまん』もそうならなければよいのですが……」(芸能ライター・弘世一紀氏)
例えば、2019年放送の『なつぞら』では、壮大な北海道を舞台に物語は始まったが、主人公が東京に出てきてからは夜の飲み屋街でのシーンが増え、アニメーターを目指す主人公の成長物語の話がやや弱まり、視聴率も微減した。