人気ハーフモデルだった青木エミさんが73歳で写真集 「良い人たちに支えられてきたと再認識」
「ザ・スパイダース」の井上順と結婚し20歳で引退
さて、アイルランド系米国人の父と日本人の母の間のひとり娘として、米国で生まれた青木さんは、3歳で母と東京に。中3のとき、写真家・秋山庄太郎氏に水道橋でスカウトされ、「週刊文春」の表紙モデルでデビュー。化粧品メーカーや雑誌のモデルとして活躍した。
20歳のとき、「ザ・スパイダース」の井上順と結婚し引退。
「子どもの頃から、ずっと“あいのこ”と言われていじめられたり、街でつけ回されたりしてきたので、注目されるのが嫌でたまりませんでした。だから、モデルの仕事は好きではなく、活躍してもいないんですよ(笑)。ただ、最後の仕事が立木義浩さんの企業カレンダーで、セミヌードに。その写真が私の知らぬ間に、大きなポスターに刷られ原宿の駅にたくさん貼られ、剥がされ、騒動に。内緒にしていた順さんにバレて、ケンカになっちゃいました(笑)」
井上順とは離婚後に、仲良くしていたことでも知られる。最近も連絡をとっているのだろうか。
「いえ、私が再婚した柴田さんとお付き合いを始めた頃から、連絡がこなくなりました。遠慮したんじゃないでしょうか」
そんな青木さんは最近、犬猫の保護活動にも注力しているという。
「物心がついたときから、犬と一緒に暮らしてきましたが、3年前に最後の愛犬を亡くし、もう飼うのはやめました。一緒に暮らす“家族”を失うと、うつ状態に落ち込むんです。悲しみに、もうこれ以上は耐えられません。飼えないかわりに、殺処分寸前の犬猫と飼い主をつなぐ活動をして、お役に立ちたいと思っています」
(取材・文=中野裕子)