(4)コロナ禍に感じた寄席のありがたみ 毎日舞台を踏めるのがどれだけ励みになったか
青木「反応がまるでないお客さまもいます。それでもなんとか笑いを取らないといけないので、しゃかりきになります。2人で動き回って笑いが取れないと、1人で座布団に座って演じる落語家さんよりつらいですから」
彼らの得意ネタに、青木が選挙参謀、服部が運動員に扮するコントがある。
服部「あれは選挙の時期でなくてもよく受けます。菅直人と書いたポスターを、『くだちょくにゅう』と読むんですが、まだ菅さんが現役なので笑いが取れる。何度も見てる常連さんにも受けます」
古典落語の名作は何度聴いても笑えるのと同じで、よくできたコントは何度見ても笑えるものだ。2人はどのようにネタを作っているのか。
青木「大筋は僕が台本にしますが、舞台でやってると、相方がアドリブで思わぬことを言って笑いが取れることがある。その繰り返しで、ネタを練り上げていきます。寄席でやるネタは6、7本ですか。ただ、最近は体力が衰えたこともあって、小道具が多いネタは持ち運びが大変なので、やらなくなっちゃいました(笑)」