由利徹さんとは「時間ですよ」で共演、笑わせてもらって緊張がほぐれた
で、由利さんの話。
「時間ですよ」に出ていたのは、アタシがデビューして間もない頃、20歳ぐらいで、とにかくお会いする方々が大御所ばかり。主演の森光子さんをはじめ船越英二さん、あの英一郎さんのお父さまね、それに松原智恵子さん……。そうそうたるメンバーでしょ。だから緊張しいのアタシは大変だったんですよ。でもね、由利さんはいつもアタシに面白いことを言って笑わせてくれた。それで緊張がほぐれたことがよくありました。
■「この前こんなことがあってさ…」って、人の話は聞かないのね(笑)
由利さんには本当の親子みたいにしていただいて、アタシはお酒が飲めませんけど、よく飲むところにも連れて行ってくださいました。それが、また昭和な店で、絨毯バーみたいなところなんですよ。知らないだろうな、最近の人は(笑)。店ではいつも自分の話ばかり(笑)。「ナオコ、ナオコ。この前こんなことがあってさ……」って。アタシが話しても聞いてない。人の話は聞かないのね(笑)。どんな話かっていうと、ほとんどが女性の話。しかも下ネタばっかり(笑)。でも、そこが由利さんのいいところ。いつになっても、大御所然としないところが素晴らしかったなあ。
(構成・藤井優)