森光子さんのすごい記憶力 ドラマの中身から何から何まで覚えていた
森光子の巻
アタシが「時間ですよ」の第1シリーズに初めて出たときは、近所の不良娘の役。銭湯荒らしで、舞台になる松の湯でいつもケンカばかりしているの。
この場面がドラマの売りのひとつだった。ここの読者はゼッタイ覚えているでしょ、そう、女性の脱衣所と風呂場に服を着たまま乱入して大騒ぎする場面よ。そこで裸の女の子たちが逃げ回るの。で、なぜか若い子ばかりなのよね(笑)。日刊ゲンダイの読者諸兄も中学生くらいの時にコーフンして見ていたんじゃないですか(笑)。
で、次のシリーズから前回お話しした由利徹さんの娘役でレギュラーになったの。その頃から、堺正章さんと樹木希林さん(当時は悠木千帆さん)の掛け合いを見て、「すごいなあ、こうやって体でいろんなことを覚えていくんだなあ」って。
今、アタシがやっている笑いの基本はあの頃培われたんだと思います。間とか動きとかね。堺さんと希林さんのテンポがバッチリはまっていたの。ホントにおかしかった。
でね、前置きが長くなっちゃったけど、ここで今回ご登場願う昭和のアーティストは森光子さん。いまさら、アタシがご紹介するまでもないですよね。押しも押されもせぬ昭和の大女優。