青春ドラマ「俺たちの旅」の普遍的魅力とは 昭和は遠くなりにけりだが…ドラマは永遠
昭和の青春ドラマ「俺たちの旅」で、主演の中村雅俊(72)はじめ田中健(72)、岡田奈々(64)がこのほど一堂に会し話題だ。
1975~76年に日本テレビ系で放送された若者の群像劇。再放送されたり、「昭和 傑作テレビドラマDVDコレクション」として、蘇ったりで、不朽の名作とされる。
ドラマは毎回、エンディングになると詩が流れ、中村の歌う「ただお前がいい」と相まって叙情的な印象を残した。それは脚本の鎌田敏夫氏に対し、中村が「これあまりドラマがない」と物申したことで、生まれたものだったという。
「『俺たちの旅』の前、松田優作さんと『俺たちの勲章』って刑事ドラマをやってて、同じプロデューサー、同じ脚本家、同じ監督だったんですが、今度は大学生の話をやると聞いたんだけど、どういう話なのか分からなかったんです」と振り返った。刑事ドラマのように事件があり、犯人を追いかけるというような、はっきりしたストーリーじゃないと思ったそうだ。中村はまた小椋佳作詞・作曲の主題歌「俺たちの旅」についても、「俺ってこういうやつなんで、1カ所だけ小椋さんの歌通りに歌ってないところがあるんです。小椋さんと歌番組とかで歌うたびに『中村君、ここはね』みたいな」とエピソードを明かして、笑わせていた。