フジはジャニーズと「これまで通り」と宣言 テレビ局がメリー氏の“圧力”を一切報じないワケ
だが、「ドラマの共演者が気に入らないと、その放送局の社長に直接電話をかけ、外すよう要求することもあった」「SMAPには森なんていなかったでしょ?」などの具体的な圧力の内容を放送した番組は見当たらない。
「自分たちにとっての恥と言いますか、触れられたくない部分はスルーする。これでは今までと何も変わりません。そのような部分に目を向けて、初めて『なぜジャニー氏の性加害を報道しなかったのか』という反省ができるはずです。『私たちも反省しなければならない』という上辺のコメントなら誰でもできます。今回も結局、口先で『反省』というだけで、一時的に取り上げるだけで終わってしまうのでは」(前出の週刊誌記者)
実際、フジテレビの編成制作局局長は9月4日の改編会見で「(ジャニーズ事務所の)タレントに問題があったわけではないので、これまで通りの番組出演としてキャスティングしていく」と話した。一方、『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ制作、日本テレビ系)のように「ジャニーズ性加害問題当事者の会」の会見を生中継で伝える番組もある。
「フジテレビは本当に反省しているのか疑問に思われても仕方ないですが、『ミヤネ屋』のように一歩前進していると感じる報道もある。ただ、基本的には『当事者の会』の話をそのまま伝え、フリップで説明して、専門家やコメンテーターが意見を述べているという従来の形式です。もっと踏み込んだ“検証報道”を期待したい」(ベテラン芸能記者)