ジャニーズの「NGリスト」会見以上に酷い首相官邸の“やらせ会見”…挙手しない記者が指されるザ・茶番劇
■挙手しない記者が指され、首相がすぐに「答え」を用意する茶番
テレビや新聞は早速、この“やらせ会見”を批判しているのだが、ジャニーズ事務所の会見以上に酷いのが首相会見だ。
新型コロナ禍で会見場の記者席は100席近く減らされ、今も日本雑誌協会(雑協)の加盟社やフリーランスなどの割り当ては10席ほどしかない。会見時間は区切られ、「限られた時間内に多くの記者に質問してもらうため」といった理由で、再質問(更問い)も認められない。そして官邸に常駐する記者を優先的に指名し、雑協の記者やフリーランスはほとんどと言っていいほど当てられないのだ。
驚くのは、「質問がある人は挙手を」と呼びかけながら、なぜか挙手していない記者が指名され、その記者が質問しないうちから首相が手元の資料の「答え」を探し始め、用意していることだ。これぞ茶番劇と言っていい。
テレビや新聞はジャニーズ会見の「NGリスト」を問題視するのであれば、首相会見の“やらせ”も追及してほしい。