趣里主演の朝ドラ「ブギウギ」が好スタート 親の七光りに頼らず千載一遇をモノにした“苦労人”素顔

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バレリーナを志して留学も…

 4歳からバレエを始め、幼少期は、「くるみ割り人形」の主役に抜擢されたことからバレリーナを志し15歳でイギリスのバレエ学校に留学するが、アキレス腱断裂などケガに悩まされ失意の帰国。大検を受け、日大芸術学部演劇科に入り直すと、リハビリを続けながらバレエを続けたが以前のようには踊れなくなり、バレエを断念。その後、アルバイトをしながら、演技の学校に通い、女優の道を目指すが、ブレークには程遠く、地道にチョイ役をこなしていた。

 しかし2022年、年齢上限ギリギリの32歳で受けた今回のドラマのオーディションで、2471人の中からヒロインの座を掴む。朝ドラオーディションは4度目の挑戦だった。昨年10月に行われたヒロイン発表会見では、「まさか自分にこんな日が来るとは思ってもみませんでした」と目を潤ませた。Web「タレントパワーランキング」(アーキテクト)ほかで、芸能人の取材や人気分析を手掛ける女優評論家の高倉文紀氏はこう話す。

「今回の朝ドラは、NHK大阪制作の作品らしいチャレンジングな作風で、歌や踊りのシーンがたくさん出てくるようです。そこで、歌と踊りがしっかりできる彼女が抜擢されたのでしょう。また、彼女は遅咲きで、普通に子役時代からドラマや映画の演技の現場に携わってきた女優さんというわけではない。演技面でもそうした枠にとらわれない新鮮さを買われたのだと思います」

 高倉氏はこう付け加える。

「今期のドラマでは、上白石萌歌さんが歌手を演じる『パリピ孔明』(フジテレビ系)などもあり、女優さんが劇中で歌手を演じるドラマが並びました。女優たちの“歌姫”ぶりも見どころになってくると思います」

 ついに掴んだ千載一遇のチャンスで、忙しい朝の時間を、心ウキウキワクワクさせてくれることに期待だ。

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