田邊昭知さんは宇崎竜童さんに「愚図」を頼む時、「研ナオコを男にしてやってくれ」って(笑)
私事ですが、先週デビュー53周年のコンサートを行いました。おかげさまで大成功、無事終了することができました。この場をお借りして、来てくださったお客さま、ファンの皆さま、関係者の皆さまに御礼申し上げます。
さて、この連載も今回で60回目、めでたく最終回を迎えることができました。これもひとえに読者の皆さまのおかげと感謝している次第でございます。で、最終回にふさわしい方、といえばこの人しかいません。田邊昭知さんです。元スパイダースのドラムス担当のリーダーにして田辺エージェンシーの社長。アタシがここまでやれたのも、この方のおかげと言っても過言ではありません。
初めての出会いといえるかどうかなんだけど、オーディション会場のビルの中で大きな荷物を持ってウロウロしているアタシを田邊さんが偶然見ていたことがきっかけ。「なんか面白そうなヤツがいるな」って。アタシのことを関係者に聞いて「この子なら女版『堺正章』になれる」って直感したらしいのね。他にも多くのかわいい子がいたんだけど、田邊さんはいわゆる出来上がっている子たちには興味がなかった。この子(アタシのことね)はこれからの芸能界で通用する人材としてつくり上げていくには面白い素材だと思ったって聞いたことがある。で、気が付いたら田辺エージェンシーのタレント第1号として売り出してもらっていたってわけ。ドラマやバラエティー番組やCMなんかに多く出させてもらい、自分でいうのもなんだけど、人気も知名度もかなりのところまで来たとは思っていました。