松田聖子のすごさは「二重人格」「三重人格」なところ
昔、アイドルの子たちと一緒に番組を作っていたとき、ある雑誌の取材で、アイドルの頂点を極めるのに一番必要なことは何かって聞かれたことがあるの。
それはキレていることってアタシは答えたと思う。キレているってことは、いわゆるプッツンしているっていう意味。アイドルに限らずスターといわれる人たちには、少なからずそういうところがある。そんなことを言ったような気がする。
その考えは今でも変わらない。つまりそういうところがないとテッペンには行けないってこと。特にこの世界ではね。アイドルやスターに共通しているのは、普通の人にとっての大事な部分がプッツンとブチ切れていることなんですよ。いわゆる一般常識的なものね。
アタシ? アタシは違いますよ。いたって常識的な人間ですよって、コラ、何、笑ってんじゃあ! ここは笑うとこじゃないだろ(笑)。
アイドルやスターを極めちゃう人は、アッチ側へ行っちゃうの。常識的なものを持っている人は、ある程度行っても止まっちゃう。自分でセーブしちゃうんです。アタシなんかホントにそう。けど、勘違いでも何でも行っちゃうの。それができる人がアイドル、それもトップアイドル。この世界で上に上がれる人はキレていることが必要なんです。