小日向文世が照れ笑いしながら明かす 飄々とした「軽さ」を信じてくれた妻への愛情
「『時間よ止まれ』と思いましたよ。こんな幸せな瞬間をいつまでも味わっていたいと」(朝日新聞社「DO楽」09年8月25日)
そこから舞台にのめり込んだ。劇団は42歳の頃に解散。この時、貯金ゼロだった。小劇場界では、名が知られた存在だという自負はあったが、事務所に所属しても、なかなか仕事は来なかった。そこからは、借金生活が始まった。
「事務所に前借り、前借り、借金。社長が『内緒だよ』って言って、借金させてくれたんですよね(笑)」(テレビ朝日「テレ朝POST」18年12月18日)
毎日のように、妻と子供と一緒に公園に行く日々。近所の人からは「何をやっている人なのだろう」と思われていたのではないかと振り返る。そんな状況でも妻は「1日何もしてないんだったら、ちょっとバイトに行けば」などとは絶対に言わなかった。妻は小日向本人以上に自信があったのだ。彼の実力に。
「『そのうち回り始めると思っていた』って言ってました(笑)」(「テレ朝POST」=前出)
お金も仕事もなくても、常に小日向を信じて寄り添ってくれていた妻。小日向が飄々(ひょうひょう)とした、いい意味での「軽さ」を持ち得ているのは彼女の存在が大きいに違いない。
小日向は撮影が終わると、すぐ自宅に帰る、休みの日は一歩も家から出ないという。妻と一緒に家の中にいるのが好きなのだ。冒頭の番組で、小日向は妻への愛情を照れ笑いを浮かべながら明かした。
「たまに寝てる時に、あぁって触ってみたくなる時もある(笑)」