TARAKOさんの後任選びも容易じゃない? 日本の長寿アニメが抱える「声優の高齢化」の深刻
ここに来て、衝撃的な訃報が相次いだ。人気コミック「ドラゴンボール」の原作者の鳥山明さんが3月1日に急性硬膜下血腫のため68歳で、国民的アニメ「ちびまる子ちゃん」(フジテレビ系)の主人公・まる子の声でおなじみだった声優のTARAKOさんが同4日に亡くなったことが相次いで発表されたのだ。
11日に都内でフジテレビの今年のアニメラインアップ発表会が行われたが、今秋から「ドラゴンボール」のアニメ版新シリーズの放送を発表。主人公・孫悟空の声を長年務める声優の野沢雅子(87)は、悟空の必殺技「かめはめ波」のポーズを決めて鳥山さんを追悼。また、TARAKOさんの最後の声の出演は今月24日だが、後任が見つかるまでは過去のエピソードが放送されることが発表された。
「野沢さんはお元気そうなのでまだまだ心配ないかもしれないが、万が一のことがある。そうなると、TARAKOさん同様、後任選びは容易なことではない」(アニメ誌記者)
現在放送中の長寿アニメ番組といえば、「ちびまる子ちゃん」のほかに「サザエさん」(フジ系)、「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」(ともにテレビ朝日系)などがあるが、突き付けられているのが声優陣の高齢化問題だという。