「アイツ呼ぼうぜ」 笑い飯・西田がストイックに男臭い笑いを追及する理由
「何回も出てると、絶対に幅を見せたくなる」
(西田幸治/「アメトーーク!」3月21日放送)
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中断前の前期「M-1グランプリ」(テレビ朝日系)は、笑い飯の“物語”だと言っても過言ではない。2002年から実に9年連続の決勝進出を果たし、当時の芸歴制限でラストイヤーとなる10年、ついに優勝した。
とりわけ多くの人の記憶に残っているのは09年の大会だろう。笑い飯は1本目のネタ「鳥人」で、島田紳助が100点満点をつけるなど高得点を記録。しかし、2本目で通称「チンポジ」を披露し、撃沈してしまったのだ。
2人にとっては、下ネタの漫才という意識はなかった。何しろ正式タイトルは「ラグビー」。「スポーツのネタ」で鉄板だと思っていた。とはいえ、あまりにもインパクトを残した1本目と違う系統のネタだったこともあり、受け入れられなかった。そんな敗因を西田が自己分析した一言が今週の言葉だ。
笑い飯はもともと、千鳥らとインディーズライブで活動していた。吉本所属となると、当時、キングコングやNON STYLEらの人気で若い女性が詰めかけていた「baseよしもと」が主戦場に。笑い飯、千鳥、麒麟らの登場で「あんなにポップやったのに急にアウトローになった」(フジテレビ系「おかべろ」22年4月2日)と、ノンスタの石田が述懐しているように、ストイックに男くさい笑いを追求していった。