「アイツ呼ぼうぜ」 笑い飯・西田がストイックに男臭い笑いを追及する理由
そうして「M-1」決勝進出を果たしたが、なかなか優勝はできなかった。当時の心境を西田はこう振り返っている。
「何回も出ていると『また、こいつら出てるんや』になります。そうなると、自ずと次に出てくる感情が『もう、エエんちゃうの……』なんです。飽きられることなく『もう、エエんちゃうの……』をかき消す。それには去年の自分らに圧倒的に勝つしかない」(東洋経済新報社「東洋経済ONLINE」23年7月16日)
そんな西田は今も大喜利、モノマネ、ギャグ、モノボケ……と幅広いお笑い力を競う「千原ジュニアの座王」(関西テレビ)で、「座王の鬼」の異名を持つ絶対的王者として君臨し続けている。今年3月8日の放送で「今年もう私、50なんですよ。だから『座王』に出れんのも、まぁ、あと10年かなと思って」と宣言すると、共演者たちに「もうええって!」とツッコまれていた。
そうやって戦い続ける理由を西田はこう語っている。
「千鳥とか麒麟とかが『面白いことするからアイツ呼ぼうぜ』(の中)に入ってないのが嫌。ああいう場所で見せとかんとな」(テレビ東京系「あちこちオードリー」22年12月7日)