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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

芸人の誰もが認める鋭い「正論」 永野にマツコ級「天下取り」の予感

公開日: 更新日:

「デリケートな時期の人には優しいんですよ」
 (永野/TBS系「私が女優になる日」3月23日放送)

 ◇  ◇  ◇

 昨年後半あたりから永野(49)の勢いがすさまじい。舌鋒鋭く相手の急所を突くようなトークで、バラエティー番組を席巻している。そんな中、女優の卵たちにレクチャーする番組に呼ばれた永野は、その鋭さはそのままに、真摯に彼女たちに向き合い、アドバイスを送っていた。その際、永野が放った一言が今週の言葉だ。

 彼の“講義”を聞いていたニューヨークの屋敷は「永野さん、スゴいことになる気がする。ここ5年以内くらいに。マツコ・デラックスさんみたいな売れ方する気がしてきた。とんでもない人になると思う。天下取っちゃうんだろうね」と絶賛した。

 永野は彼女たちに繰り返し「売れること」の重要性を説いている。例えば下北沢で知る人ぞ知る伝説の女優。「ああいう人って気を張ってるけど、バイトしてるじゃないですか。でも『それでいいんだ』って(松田)優作がいた店とかで飲んでる。思いません? 下北沢のバーとバイト先と劇場行ってるだけの人間と、売れて、いろんな裏切り、自分の中の負の感情、見たくもなかった景色を見ている人。どっちの芝居を見たいですか?」と。

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