佐藤健&長澤まさみ「四月になれば彼女は」初登場4位の残念感…観客が没入しにくい"ビミョーな設定"
佐藤健(35)と長澤まさみ(36)の初共演で話題の「四月になれば彼女は」(東宝)が22日に封切られたが、客足が伸び悩んでいる。公開3日目までの観客動員数は約16万3000人、興行収入は約2億3000万円で、公開初週興行ランキングは4位。筆者の試算によると、この調子で推移すると最終興収は約10億円前後になる。ボリビアのウユニ、チェコのプラハ、アイスランドで撮影が行われたことを考えると採算ギリギリだ。
原作は映画プロデューサーで小説家の川村元気氏(45)の約45万部を売り上げた同名小説。小説を読んだ佐藤が7年前に川村氏にラブコールしたのが企画のきっかけとなった。佐藤と長澤の強力コンビで、原作が人気小説なのに“ギリギリ”の今の状況に映画関係者の間では「こんなはずじゃなかったのに……」というため息が漏れているという。
「四月になれば──」は、“愛を終わらせない方法”を探すラブストーリー映画なのだが、観客からは「ストーリーが難しかった」「登場人物にスムーズに感情移入できなかった」「泣くタイミングを逃してしまって……」などのコメントが聞こえてきた。この“感情移入できない理由”についてもう少し取材を進めてみると、ある映画関係者から「キャスティングに難ありなんでしょうね。佐藤と長澤の良さが、キャスティングのミスによって全く生かされていないのです」という指摘があった。どういうことなのか?