佐々木蔵之介、黒木華ら芸能人の独立が多発…潮目が変わったのは公取委による旧ジャニーズへの“忠告”から
俳優の独立が相次いでいる。佐々木蔵之介、黒木華、多部未華子も所属していた事務所を退所。今後は移籍やフリーなど自身が選んだ道を進む。
今や独立は当たり前の時代だが、かつて独立にはきなくさい話がつきものだった。事務所側からは「ここまで育てたのに、飼い犬に手を噛まれたようなもの」などと非難があれば、「仕事は増えてもギャラはアップしない」と待遇などの不満を漏らす俳優(歌手)側。独立には決まって対立構図があった。
どちらにも理はあるが、事務所側の主張を強めに報じる傾向もあった。時には“独立=裏切り者”のような扱い。結果、「独立後、1年間は地上波などメジャーな活動ができない」という暗黙のペナルティーもあったとされる。他の事務所への移籍も「事務所を辞めた人を入れるのは、引き抜きのように見られる」と敬遠された。今のようにスムーズな移籍は難しかった。
潮目は変わり独立しやすい環境になった。そのきっかけが2019年、旧ジャニーズに対して公取委(公正取引委員会)が独立した元SMAPの3人をテレビ各局が起用しないことを調査。テレビ局が「出演させないようにした疑いがある」とジャニーズに対する忖度を注意した。芸能プロに対して公取委が動いたことは芸能界全体にも影響を与えた。