佐々木蔵之介、黒木華ら芸能人の独立が多発…潮目が変わったのは公取委による旧ジャニーズへの“忠告”から
「ジャニーズは分かりやすい忖度が働いた形でしたが、昔から芸能界にあった“独立した者は干す”みたいな風潮に対して公取委は目を光らせると解釈した」(芸能関係者)
翌年には“オスカープロ”から米倉涼子・剛力彩芽ら女優が次々に退所する騒動があった。事務所創業者が会長に退き、新たに就任した社長と「仕事の仕方を巡り確執が生まれた」のが理由といわれたことで、非難の目は事務所に向けられる逆転現象が生まれた。
事務所は違っても独立が増えることで世論の見る目も好意的になり、事務所に忖度していたドラマや映画製作サイドも「いい俳優は事務所に関係なく起用しよう」という機運も高まってきている。
旧ジャニーズ退所者の錦戸亮がドラマ、赤西仁がCMに起用されているように、俳優にとって働きやすい環境が整いつつある。ただし、誰もがこの環境に適しているわけではない。「この作品に〇〇を使いたい」と指名されるだけの実績などが必要だ。FA宣言した野球選手にどこの球団からも声が掛からないと意味がないように、俳優も確かな自信が必要となる。独立した俳優を見ると、「大丈夫」と思える実力派が揃う。