ロックギタリスト山本恭司さんの“もう一つの顔”…高校の同級生・佐野史郎と「小泉八雲朗読会」でジョイント
VOWWOW 山本恭司さん(68歳)
1976年に伝説的ロックバンド「BOWWOW」の一員としてメジャーデビューした超絶ハードロックギタリストの山本恭司さん(68)は、エアロスミスやキッスの日本ツアーに同行するなど日本発のハードロックを世界に向けて発信。84年にバンドを「VOWWOW」に改名してからも、90年までの6年間で2度の日本武道館ライブを実現させた。活動停止後、2009年と10年に再結成ライブを敢行。6月29日と30日には、VOWWOW「BEAT OF METAL MOTION」発売40周年記念公演が神奈川県のクラブチッタ川崎で行われ、14年ぶりのライブは大盛況のうちに幕を閉じた。そんな山本には、出身地である島根・松江南高の同級生の俳優・佐野史郎(69)とのコラボ企画「小泉八雲 朗読のしらべ」でエレキギターをつま弾くという「もうひとつの顔」がある──。
■佐野史郎が「ギターにコードがある」と教えてくれた
佐野との出会いは、地元の松江南高に入学して1年の時だったかな。
放送室でレッド・ツェッペリンの「グッド・タイムズ バッド・タイムズ」をかけたりしてくれたなぁ。音楽的にマセていた佐野は、小学校の時に「ザ・フォーク・クルセダーズ」を見に行ったり、レコードをたまり場だった友だちの家の2階に持ってきて、ボクたちに聴かせてくれました。
ツェッペリンやクリームのアルバムを貸してくれたこともあった。そうそう、ギターに「コードがある」ことを教えてくれたのも佐野でした。
ボクは中学になって家にあったマンドリンを弾き始め、それから親戚の家からガットギターを借りてきた。エレキギターは高校に入ってすぐに手に入れました。定価1万2700円のグヤトーンという国産の中古のエレキと小さなアンプを6000円で買いました。
もう暇さえあればエレキを弾いていました。
中学時代に映画「ウッドストック」を見てロックを知り、マンドリンでもガットギターでもエレキでも、いつも1本の弦を使ってリードギター的な弾き方をアドリブでやっていました。すると佐野が「ギターにはコードがある」と言う。「コードって何?」と聞いたらEmやGのコードの押さえ方を教えてくれました。