ガクテンソクの舞台を2006年に初めて見た 印象は「とにかくツッコミがうまい」こと
「THE SECOND2024」で見事に優勝を飾ったガクテンソクの奥田君とよじょう君。「M-1グランプリ2005」でアマチュアながら準決勝に進出、NSCを経ず、オーディションで当時の若手の劇場・baseよしもとの本出番を獲得したつわものです。
彼らの舞台を見たのはおそらく2006年の年初めだったかと思います。初見の印象は、とにかくツッコミがうまい。新人を見て“キャラクターが際立っている”とか“いいボケをしている”とか感じることはあっても“ツッコミがうまい”と思うことはほとんどないと言っていいぐらいまれなことです。それほどツッコミという役どころは難しいと言えます。
演者は稽古を重ねてネタを知り尽くしていますが、初めて聞いたリアクションが求められます。特にツッコミはお客さんと同じ視点でツッコまないと「予定調和」の“稽古の見える漫才”になってしまいます。その点、奥田君はボケのセリフを初めて聞いた自然なリアクションが当時からできていました。
3年前に奥田君が私の出演したNHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」を見た感想と共に初対面の様子をブログのnote(タイトル「先生と呼べる人」)で詳しく書いてくれていますが、私は一言目に「うまいな」とホメていて、「ひとボケ、ひとツッコミはもったいない。君のツッコミなら数ボケられても、大丈夫。ツッコミはそのままいきや」と言っていたようです。