「有吉の夏休み」フワちゃん“消しゴムマジック”のウラ…識者は「容易に跡形もなく消せる」

公開日: 更新日:

テレビが善悪の基準になっているのはおかしい

 テレビは、出演した痕跡を完全に消せる、ある意味恐ろしい世界に突入しているのだ。

「違法行為でもないし、当事者間で解決がついているのにここまで消すのはやりすぎでは。またテレビに出演できるかどうかが善悪の基準になっていることもおかしいし、テレビが制裁に近いことができるというのも違うと思います。そもそも当事者間では解決済みですし、バラエティー番組ですから復活のチャンスを与えるべきだと思います」(鎮目氏)

 同志社女子大学教授(メディア論)の影山貴彦氏は「叩かれる前の消しゴムマジック」としてこう続ける。

フワちゃんの件をどうとらえるか、見解を表示し、そのまま映像は流すのか、どうするのか、番組の方針を表示すべき。こじれてモヤモヤしたまま闇に消し去ってしまう消化不良な状況、実りある作業とはいえない作業に追いやられるスタッフ、逃げ腰な対応はスタッフにも出演者たちにも不信感を生みます。今こそテレビの中でSNS問題について語り合う機会ではないでしょうか」

 フワちゃん問題自体を“消しゴム”で消してはならない。

  ◇  ◇  ◇

 気づけば視聴率アップで終わった今年の24時間テレビだが、その結果は番組の好き嫌いにかかわらないものだった可能性があるようだ。

●関連記事【もっと読む】24時間テレビ視聴率アップに「フワちゃん騒動」も貢献! 識者「ザイオンス効果」を指摘…では、フワちゃん騒動でやす子の名前が連呼されたことが視聴率アップにつながった可能性を指摘している。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  2. 2

    ニデック永守重信会長の堪忍袋の緒が切れる? 「売上高4兆円」達成に不可欠な牧野フライスの買収が難航中

  3. 3

    巨人・田中将大の早期二軍落ちに現実味…DeNA二軍の「マー君攻略法」にさえなす術なし

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    茨城県知事の異常な県政を朝日も毎日も報じない不思議…職員13人が自殺?重大事件じゃないか!

  1. 6

    立憲民主党の凋落は自民党以上に深刻…参院選改選組が国民民主党に露骨なスリ寄り

  2. 7

    小芝風花&松坂桃李は勝ち組、清野菜名は貧乏クジ…今期ドラマ「トップコート」所属俳優の泣き笑い

  3. 8

    阿部寛「滑舌問題」はクリアできそうだが…新日曜劇場『キャスター』で国民的俳優が試される“唯一の心配事”

  4. 9

    浜田雅功の休養の裏で着々と進む松本人志との"今夏ダウンダウン完全復帰計画"…プラットフォームに本腰

  5. 10

    誰トク?広がる地方私大の公立化…見送られた千葉科学大は「加計学園」が運営撤退も大学存続