「有吉の夏休み」フワちゃん“消しゴムマジック”のウラ…識者は「容易に跡形もなく消せる」
テレビが善悪の基準になっているのはおかしい
テレビは、出演した痕跡を完全に消せる、ある意味恐ろしい世界に突入しているのだ。
「違法行為でもないし、当事者間で解決がついているのにここまで消すのはやりすぎでは。またテレビに出演できるかどうかが善悪の基準になっていることもおかしいし、テレビが制裁に近いことができるというのも違うと思います。そもそも当事者間では解決済みですし、バラエティー番組ですから復活のチャンスを与えるべきだと思います」(鎮目氏)
同志社女子大学教授(メディア論)の影山貴彦氏は「叩かれる前の消しゴムマジック」としてこう続ける。
「フワちゃんの件をどうとらえるか、見解を表示し、そのまま映像は流すのか、どうするのか、番組の方針を表示すべき。こじれてモヤモヤしたまま闇に消し去ってしまう消化不良な状況、実りある作業とはいえない作業に追いやられるスタッフ、逃げ腰な対応はスタッフにも出演者たちにも不信感を生みます。今こそテレビの中でSNS問題について語り合う機会ではないでしょうか」
フワちゃん問題自体を“消しゴム”で消してはならない。
◇ ◇ ◇
気づけば視聴率アップで終わった今年の24時間テレビだが、その結果は番組の好き嫌いにかかわらないものだった可能性があるようだ。
●関連記事【もっと読む】24時間テレビ視聴率アップに「フワちゃん騒動」も貢献! 識者「ザイオンス効果」を指摘…では、フワちゃん騒動でやす子の名前が連呼されたことが視聴率アップにつながった可能性を指摘している。