高嶋ちさ子「高い好感度」の源泉 ボトックス失敗→回復を自虐ネタにできる絶妙な「バランス感覚」
確かに、シワとりのためのボトックス注射は、一般人にとっても身近なものになりつつある。しかしその失敗を自らカミングアウトしてネタにするとは、なかなか勇気がいる行為ではないか。Web「タレントパワーランキング」(アーキテクト)ほかで芸能人の取材や人気分析を手掛ける女優・男優評論家の高倉文紀氏はこう話す。
「高嶋さんは、本来は育ちのいいセレブな“美人バイオリニスト”でありながら、お高くとまったところが皆無。今回のようにぶっちゃけたり、家族のことや、子供がゲームばかりやっているのでゲームを壊したとか、時には自虐も交えながら包み隠さず話すので、親近感が増すんだと思います」
しかし、何でもオープンに話せばいいというものでもないとして、こう続けた。
■高いバランス感覚
「SNSの時代、芸能人も自身のプライベートの扱いは難しくなっています。俳優さんなどは、あまりプライベートを出さない方がいいとも言われますが、バラエティーを中心に活躍するタレントさんの場合、日常の出来事を積極的に出すことが好感度につながります。しかし、それはもろ刃の剣のところもあります。下手なことを言うと炎上しますからね。そのあたりは、高嶋さんの場合、世間の人からどう見られているのか、細かくチェックしているはずで、非常にバランス感覚に優れていると思いますよ。傍若無人にズバズバ言っているようでありながら、視聴者が潜在的に思っていることを的を射て代弁しているところが視聴者にとって爽快感があるんでしょうね。それが女性からの大きな支持につながっていると思います」(高倉氏)