柳葉敏郎「室井慎次 敗れざる者」が「ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ」を制した理由

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 11日公開の映画2作品の“スピンオフ”対決が話題になっている。11~17日の週間観客動員数ランキング(興行通信社)を制したのは、「踊る大捜査線」シリーズの「室井慎次 敗れざる者」で、次いで2位は前作が国内興行収入50億円を突破した「ジョーカー」の続編「ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ(通称:ジョーカー2)」。強敵“ジョーカー”を“室井慎次”が制したこともSNS上で話題になった。

「ジョーカー2」は前作で悪のカリスマとなり勾留中のジョーカーことアーサーのその後を描き、新たにレディー・ガガが出演。なぜ今回「踊る大捜査線」に軍配が上がったのか。映画批評家の前田有一氏がこう言う。

「ジョーカー2の敗因は、キャラクターを掘り下げた作品を作ったこと。前作は、当時のトランプ政権への不安や時代の閉塞感が描かれ、観客がジョーカーに自分を重ね合わせたから、観客が共感しました。しかしながら、今作はキャラクターの物語になり、現代社会から切り離され、前作のファンが共感できない内容になってしまった。シリーズもので失敗したDCコミックスが“一球入魂型”の作品として作ったのがジョーカーだったのに、ヒットしたらまた負のループに戻るという残念な結果でした」

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