居心地の悪さと謙虚さを残し 池松亮は上を向いて映画界を歩んでいる
「『上を向いて歩こう』をほぼほぼ下を向いて歌って受かった」
(池松壮亮/フジテレビ系「だれかtoなかい」10月20日放送)
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いまや日本を代表する映画俳優として活躍する池松壮亮(34)。彼はもともと劇団四季のミュージカル「ライオンキング」の子役として俳優デビューした。新庄剛志が自分の地元に野球チームが欲しいとつくった強豪チームに所属。野球少年だった池松は「野球カードを買ってあげるから」という誘いに乗り、姉と共にオーディションに参加したのだ。
そのときの様子を回想して語った言葉を今週は取り上げたい。それを聞いた中居正広は「短い間に面白い話だな」と感心していた。
消極的に始めた子役活動だったが、映像作品へのデビューはいきなりハリウッド作品。2003年公開の映画「ラスト サムライ」だ。撮影当時は12歳でトム・クルーズさえも知らなかった。「野球の試合を休んでまで、映画の撮影になんか行きたくない」(ほぼ日「ほぼ日刊イトイ新聞」19年10月1日)と思っていたが、次第に映画の現場に引かれていった。そこでは「自分たちのうえに『作品』があって、そのもとに、いろんな国の人たちが集まって、各々が、各々の力を出し合って」(同前)いたからだ。