お笑いコンビ「三四郎」大躍進の勝因とは? ANN「0枠」から武道館ライブ完売までの道のり
コンビ人気を盤石にしたのは、15年3月にスタートしたANN。「0(ZERO)枠」(深夜3時~)だったが、のちに王道である「1部」(深夜1時~)に昇格。ところが、再び0枠に戻って現在までキープするという前例なきポジションを築いた。
この不安定さも人気の火種となって、6周年のときに東京国際フォーラムでイベントを行うと、5000人ものリスナーが集結。今回の10年目ではその倍の動員にチャレンジしたが、チケット入手困難といううれしい悲鳴を上げることとなった。
■「マセキ3兄弟」
小宮は17年末に放送された「アメトーーク!」(テレビ朝日系)で、マセキ芸能社の大先輩である出川哲朗(60)が長男、狩野英孝(42)が次男、小宮が三男と位置づけされて、「マセキ3兄弟」と命名された。天然系の愛されキャラ、どっきり企画で絶妙なリアクションを見せる3人はこれを機に仕事が増えた。しかし、三四郎2人の人気を支えていたのは「ラジオリスナー」だと、エンタメライターの伊藤雅奈子氏は分析する。
「枠と曜日移動をしたことで、ラジオパーソナリティーとリスナーが一枚岩になれた感が強いです。7年目のタイミングで、芸人+ラジオの公式ファンクラブがANNで初めて発足されたことも大きいです。プレミアムラジオを聴けて、限定ブログ、映像、写真でリスナーとの距離を縮めて離さないことが、10年も続いた理由でしょう。ド深夜のリアルタイム聴取とラジコユーザーに習慣性を持たせていることも、勝因といえます」