百田尚樹「30歳以上で子宮摘出」発言謝罪と松本人志の声明文に見える「危険な共通項」
騒がれ、公党代表という立場もあり、百田は謝罪したが、この謝り方がまたひどい。「聞いていた人が不快に思うということで発言を撤回して謝罪する」(共同通信11月10日付)。謝罪すべきはこの国の女性全員へであるはずだが、百田という男はこの発言が女性蔑視だとは考えてもいないのだろう。
同じような趣旨の発言は、松本人志が文春に対する名誉毀損の訴えを取り下げた声明文の中にもみられる。
「かつて女性らが参加する会合に出席しておりました。参加された女性の中で不快な思いをされたり、心を痛められた方々がいらっしゃったのであれば、率直にお詫び申し上げます」
自分の手下のお笑い芸人たちが集めてきた女性たちと関係をもったことは事実だが、もし、そのことで不快、心痛があった女性がいたとすれば、お詫びすると、まるで他人事である。女性たちは俺とデキて幸せだったに違いないという侮りが透けて見える。
その上、松本からの性加害を法廷で証言すると決意していた女性には、「強制性の有無を直接に示す物的証拠はない」ではないかと居直る。週刊文春側もこんな声明文をよく許諾したと思うが、松本側が平身低頭して全面的に自分の非を認めたからであろう。