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城下尊之芸能ジャーナリスト

1956年1月23日、福岡県北九州市生まれ。立教大学法学部卒。元サンケイスポーツ記者。82年、「モーニングジャンボ 奥様8時半です」(TBS)の芸能デスクとなり、芸能リポーターに転身。現在は「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ)、「朝生ワイド す・またん」(読売テレビ)、「バイキング」(フジテレビ)に出演中。

「紀州のドン・ファン事件」須藤早貴被告は無罪に…検察が控訴できないこれだけの理由

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 そこで検察側は「野崎さんが亡くなった日はふたりだけだった時間が長かった」「1階から2階に上がったり下りたりした回数が多かった」「早貴被告が覚醒剤を入手した(売人2人のうち1人が否定)」「完全犯罪などに関する検索履歴があった」などの状況証拠を積み重ねたが、それはあくまで間接的に犯罪を推認させる証拠で、犯罪を直接証明するものではない。

 検察が控訴するなら判決の翌日から2週間以内の手続きが必要だ。その際、①「野崎さんが自分で覚醒剤をのんでいないことを証明する」、②「早貴被告がのませた方法を確定し、それ以外にのんだ可能性がないことを証明する」ことが必要になってくる。最低でもどちらか1つを証明できれば控訴できるが、今さらそれができるのなら1審で明らかにしているはずで、ほぼ不可能だろう。

 となると……、1審の判断は間違いだと主張するしかない(裁判官が代われば別の判断になるかも)。

 もっとも、この状態で再度、無罪判決が出たら検察(上級庁含め)は大恥をかくことになる。直接証拠を出せず、自白も取れなかった検察の敗北だと思う。

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