どうなる「紀州のドン・ファン」殺害裁判…“逆襲の元妻”早貴被告は「パパ活」主張
今月24日、「紀州のドン・ファン」と呼ばれた資産家の野崎幸助さん(当時77)が殺害されてから6年を迎えた。2021年5月には元妻の須藤早貴被告(28)が殺人罪で起訴。あれから3年経ったが、いまだに審理が始まる見通しは立っていない。
一方、早貴被告が詐欺罪に問われている公判は進んでいる。事件前の15年から16年にかけ、当時19歳だった彼女が札幌市内の男性(同61)から「海外留学の準備金」などの名目で現金約2900万円をだまし取った疑い。殺人罪で身柄を勾留された後、追起訴されていた。27日、和歌山地裁で被告人質問が行われた。
10日の初公判では「私が金を受け取ったことは事実。嘘もつきましたが、それを分かった上で、彼は私の体をもてあそぶために払ったと思っています」と争う構えをみせていた。
■「私が詐欺師なら、被害者は性犯罪者」
早貴被告は被害者との関係について「最初はキャバクラのホステスと客だったが、愛人のような感じだった。金を受け取るたびに体を触られたり、キスをされた。未成年と知りながら体を求めてきた。『キャバクラで稼いだ分の給料を払うからキャバクラを辞めろ』と言ってきた。月20万円をもらい、毎週会うたびに約10万円の小遣いを受け取っていた。そもそもベースは愛人。私が詐欺師なら、被害者は性犯罪者だと思っている」と訴えた。