世間騒然も本人アッケラカン 宮沢りえ「Santa Fe」発売騒動
篠山は同年2月、ヘアヌード解禁のきっかけとなった樋口可南子の写真集「water fruit」を出したばかり。報道陣からヘアに関する質問も出たが、宮沢が「見ていただければわかると思いますが、あまりそういうことだけで注目されるのは」とかわした。
11月13日、発売の様子は民放ワイドショーばかりか、NHKもニュースで取り上げた。ほとんどが予約販売のため、大行列ができることはなかったが、十分な冊数が用意できず、予約したのに発売日に入手できないという事態も発生。日本書店商業組合連合会が朝日出版社に抗議する騒ぎも起きた。東南アジアを中心に海賊版も出回った。
わずかだが、ヘア写真もあった。もっとも、庭に座った宮沢を遠くから収めたカットで、扇情的というより爽やかで美しいイメージで、「ヘアを目当てにすると物足りない」という声も。
売れ行きは絶好調。150万部を売り上げ、タレントの写真集としてはいまだ記録が破られていない。99年には再編集版が「NEW EDITION」として発売された。
また、09年には「Santa Fe」は意外な形で話題になる。児童ポルノ禁止法案の審議過程で、同写真集が児童ポルノに該当するか否かで議論が行われ、価格4500円の3倍の1万4500円まで急騰する騒ぎとなった。