小泉今日子“反アンチエイジング”宣言に40代女性なぜ共感
40歳以上の男性には「キョンキョン」でおなじみの女優・小泉今日子(50)の言葉が、大反響を呼んでいる。40代向け女性誌「GLOW」9月号での社会学者・上野千鶴子氏(68)との対談で飛び出したもので、上野氏が「アンチエイジングって言葉が大嫌いなんです」と切り出したところ、「私もです」と同調。思いを爆発させている。簡単に紹介しよう。
「ずっとアイドルの仕事をしてきて、30代の半ばくらいから『かわいい』って言われる中に、『若い!』という声が入ってくるようになって。これ違くない? 喜んじゃいけないんじゃない? って。……これ(美魔女現象)には抵抗しなきゃと。私は『中年の星』でいいんじゃないかと思ってます」
“小泉発言”はほかの雑誌にも転載されるほどの大反響で、「GLOW」9月号は22万部を完売したという。版元の宝島社はウハウハだが、ターゲットの40代女性といえば、エステや美容に余念がなくアンチエイジングの“虜”じゃなかったのか。医師で作家の米山公啓氏が言う。
「筋力をつけて代謝をよくしたり、運動してはつらつさをキープしたりするのが健全なアンチエイジングですが、女性が語るアンチエイジングは、美容整形を施したり、高額なサプリを飲んだり、皮膚科のクリームを塗ったりして人工的な要素を含んでいます。運動して筋肉に張りを持たせてシワを少なく見せるのとは、ちょっと違う。小泉さんはそこにくさびを打ち、軌道修正したのです。アイドル界の中心にいた小泉さんの発言だから女性の心をつかんだのであって、同じ女性でも芸人みたいな軽い立場の人だと、これほど大きな反響にはならなかったのではないか」
キョンキョンは2000年に、「さびない、ひと。」をキャッチコピーに化粧品CMに起用されている。当時は立場上、アンチエイジングに水を差すようなことは言えなかっただろう。アイドルとしてアンチエイジングのど真ん中を突っ走ってきただけに、アンチエイジング疲れもあるのかもしれない。