“放送禁止用語”を連呼 吉高由里子が復帰舞台でみせた本領
「唐突に放送禁止用語を絶叫したのには正直、驚きました」(観客のひとり)
ヒロインを演じたNHK朝ドラ「花子とアン」で“燃え尽き症候群”となり、長らく休養状態だった女優の吉高由里子(27)。10カ月の充電期間を経て今月9日から舞台「大逆走」(作・演出=赤堀雅秋。渋谷Bunkamura・シアターコクーン)に出演しているのだが、放送禁止用語のセリフを恥じらうことなく連呼し、観客のド肝を抜いているという。
復帰作に選んだのはドラマでも映画でもなく、これまで未経験の演劇の世界。それでも主演の北村一輝(46)をはじめ、大倉孝二(41)、池田成志(53)、峯村リエ(51)といった舞台出身の役者らと共に主要キャストとして名を連ねているのだから、そのプレッシャーは計り知れない。しかし、荒川良々(41)やベッキー(31)、森カンナ(27)など芸能界の面々も観劇に訪れる中、朝ドラ女優の底力で見せ場をしっかりつくっているようで――。
「舞台慣れした趣里(伊藤蘭と水谷豊の愛娘)と比べるとセリフの抑揚など物足りない感じはあるものの、吉高は母親との確執に悩む娘という役どころでピーターパンさながら宙吊りにも挑戦し、体を張っていました。放送禁止用語のセリフも、朝ドラ女優には言えないだろうと思う観客の心理を逆手に取り、予想を裏切って大きな笑いを取る手法。吉高あっての演出でしょうね」(前出の観客)